「あの時こっちを選んでいれば・・・」と悔やむような過去はたくさんあります。
一時期は一日に何十回、何百回と過去の同じ出来事を悔やんでいることがあって、本当に気が狂いそうになりました。
「あー、考えちゃダメ」と打ち消しても、次の瞬間にはまた同じ思考が脳内再生されるんですよね。
その頃の傷はもう癒えましたが、今でも幼少期の出来事から日常の些細なことまで、気づいたら後悔していたりします。
「あの時ここに進学していれば」とか、「さっきのお店の方が安く変えたのに」とか。
最近、この時間もったいないな、と思い始めました。
後悔している時の気持ちって、楽しくないんですよね。
クヨクヨしてたり、気分がどよーんと重かったり。
それでもなぜ考えてしまうのか?それは、何とか現状を良くしたいからではないでしょうか。
考えることで、何とか嫌な現状から抜け出そうともがいているんだと思います。
ただ、過去の自分を責め、「ああでもない、こうでもない」といくら考え込んだとしても、過ぎ去ったものは変えられませんよね。
運よく、状況が良い方に変わるということもあるかもしれません。
でも、後悔したから状況が良くなったんだ!って実感できたことは、私は一度も覚えがないです。
現状を良いものにしたいなら、
・現状の中で良い部分を見つけること そして
・過去の自分の選択を否定しないこと
これが一番手っ取り早くて効果的です。
とにかく、過去ではなく今、悪い部分ではなく良い部分に意識を集中します。
例えば、レストランでカレーを注文したとします。
そしたら隣の席の人がビーフシチューを美味しそうに食べ始めて、羨ましくなる(笑)。
こんな時も「やっぱりビーフシチューが良かったかも…」と後悔しながらカレーを食べるより、
「カレーライス美味しい!最高!選んだ私センスある!」と思いながら食べた方がずっと楽しく幸せな時間になると思うんです。
そして「次こそはビーフシチューを!」とニタニタすれば、未来も楽しいじゃないですか。
こんな例えで申し訳ないですが。
もちろん、後悔することを否定するわけではないです。
過ちを反省し、苦い経験を未来の糧とするのは良いことだと思います。
ただ、後悔するのが習慣化してしまうと生きるのが苦しいですよね。
後悔って人のクセなんだと思います。
で、後悔する人って、今に満足しない上昇志向を持っていたり、謙虚すぎて自分を責めすぎる人だったりするんじゃないかな、と。
さらには自己肯定感が低かったりするのかな、とよく考えます。
これも、そういう性格を否定したいわけじゃないです。
「ポジティブシンキングで人生が好転する」とかの成功法則を主張したいわけでもない。
言いたいのは、悩みすぎって辛いじゃないですか、ということです。
後悔する人って、時に後悔しない人の何十倍もの重いリュックサックを背負って歩いていると思うのです。しかもほとんど役立たずの。
役立たずの何十キロのバックパックを背負っているとしたら!!!
下ろしましょうよ、荷物。
過去が変えられるわけでも、未来が保証されるわけでもないけど、今、すごく心が軽くなるから。
と、言いたい。
荷物を下ろしたいのはやまやまだけど、
どうやって下ろすのよ? ですが、
やり方は
「過去に合わせていた思考の焦点を、今この瞬間に合わせる」
…うーん。分かりづらいですね。
では私のやっている方法を紹介します。参考になれば。
1.後悔している自分、クヨクヨしている自分に気づく。
2.「さんざん私を苦しめて!役立たずめ!もー知らん!!」と、過去の後悔という荷物を放り投げる自分をイメージする。
3.大きく伸びをして、後悔という重い荷物から解放された気分を味わう。それから昼寝したり、お菓子食べたり、散歩したりする(好きなこと、のんびりできたり、夢中になれることをする)。
心が軽くなったことを感じる。
たとえ1分でもできたら大成功だと思います。
繰り返すうちに、これがだんだんと病みつきになるのです。
私はこうやって、だましだまし後悔の荷物を下ろしています。
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